拡声器を片手に街の片隅で密かに行う行為の記録シリーズ。古代から『見せ物』として発展してきた格闘技の一つボクシング。まさか僕自身がボクシング的な行為を行うとは思ってもみなかったが、その戦う姿勢を拡声器と共に声なき音に変えて響かせたいと考えた。相手はサンドバックであり 観客もいない。一人黙々と打ち込む行為から生まれる音がひっそりと街に響く。深夜、人影の無くなった山形県山形市中心市街。そのとある場所で行った３分５ラウンドの静かな戦い。